自宅で個人事務所として開業してから、おかげさまでプレシャスHRは20名を超える法人企業になりました。その間、大切にしてきたことは、“顧問先様が遠慮しないように、謙虚な姿勢で、丁寧にわかりやすくお話をすること”でした。
先生ではなくパートナーとして、顧問先様と同じ目線で考え、話をする。
そんなプレシャスHRが求める人材と入社後の教育方法、法人の目指す方向を代表の尾花さんに聞きました。

スタッフがイキイキと仕事ができる組織は必ず成長する

― 最初に、会社とご自身の紹介をお願いします。

プレシャスHRは、2004年2月に前身となる尾花社会保険労務士事務所を創業してから、間もなく20年を迎えます。若さと勢いだけの独立でしたが、顧問先様と仕事仲間に恵まれて、メンバーは20名を超えました。仕事内容はオーソドックスな社会保険労務士の業務です。プレシャスHRの特徴は、サービス内容よりも“メンバーの質”だと思います。人事労務に関する法律は解釈の幅が広く、顧問先様の課題に合わせた提案が必要になります。ですから、メンバーが遠慮せず、自信を持って仕事ができる環境作りを大切にしています。そして、私たちは先生ではなく、パートナーとして顧問先様と同じ目線でお話をさせていただくことを大切にしています。

― 法人の理念と会社が目指している方向について教えてください

「企業は人なり」と言われるように、企業は社員ありきだと思います。人には必ずその人なりの才能があります。その才能を見つけて伸ばし、どう活かせるかが組織の存在意義です。
私は、社員が信頼関係の中でイキイキと安心して仕事ができる組織は必ず成長すると思っています。開業から一貫して大切にしていることは、人の才能を伸ばすためのサポートをすることですね。

― 普段の仕事で大切にしていることを教えてください

おかげさまで、私が開業した頃と比較して、組織は成長しました。法人を運営していくためには、目標も大切です。その上で私は“メンバーの成長が法人の成長”だと考え、「会社をこうしたいからメンバーを育てる」というよりも、「メンバーが成長した結果、会社がこうなった」という順番があってもよいと考えています。ですから、専門知識を学び提案力を高めることと、偉ぶらずに謙虚でいること、顧問先様と同じ目線でわかりやすく伝えることを重視した仕事を続け、みんなで成長できるように心がけています。

― 顧問先はどのように増やしているのですか?

お付き合いのある税理士さんからのご紹介や顧問先様が関連会社を設立したり、転職された方から新しい職場でお声がけいただく場合もあります。また、ホームページからお問合せをいただき、現在は200社以上の顧問先様とお付き合いをさせていただいています。こちらから営業活動をすることはありません。

― スタッフの育成はどのようになさっていますか?

経験や知識に応じて、チャレンジできる仕事を割り振っています。プロ野球で言うと、2軍で長く育成するというよりも、できるプレーがあれば1軍の試合に出て、そのプレーを試してみます。つまり、手続きや給与計算、規程作りや相談対応など、学んだことを活かす場面を数多く作ります。経験の浅いメンバーに先発完投を期待することには無理がありますので、実践の中で周囲が丁寧にフォローして、次回はもっと長く試合に出られるように経験・知識を増やすイメージの育成です。その際には、質問のしやすい関係を先輩の方が作るように心がけています。また先輩がいつでも代わって対応するなど、安心感を与えることを意識しています。

― 仕事の裁量権などはいかがですか?

実力がついていけば、どんどん仕事は任せます。仕事は任せて、責任は上がとるということを重視しています。積極的に仕事をすれば失敗をすることもあります。誰よりも失敗の経験があるのは未経験から始めた私ですから、メンバーにも結果は気にせず思い切って仕事をしてほしいと思っています。

― 尾花さんから見て社内の人間関係はどうですか?

平和で温和な事務所だと思いますよ。ハラハラするようなことはありません。信頼関係の中で「社内円満」の経営をしています(笑)

― 職場環境について大切にしていることは?

先輩や上司は後輩や部下の成長を考えて仕事をするようにしています。人には無限の才能があると思っていますので、メンバーには大きく育ってほしいと思います。ですから、部下だからと言って、成長につながらないような雑用をやらせるようなことはありません。

社労士の仕事は追い風。ビジョンを持って仕事に取り組んでいただきたい

― 未経験の方の採用もなさっていますね

経験よりは人柄を重視した採用をしています。資格がなくても構いません。“当社の水に合い、素直に人の話を聞くことができる”ということが大きな採用の条件ですね。
入社後に社労士試験に合格したメンバーもいます。実務を通して労務関連の言葉に慣れておくことで知識も身につきやすいと思います。

― 資格取得に向けてもサポートはありますか?

試験前には残業を規制して勉強に集中できる環境を作ります。また、提携している資格学校にいく場合は学費が割引になる制度もあります。

― これから、さらにどんな法人にしていきたいとお考えですか?

人事労務のスペシャリストとして、さらに仕事の質を上げていきたいと思います。通常業務の他、IPO支援、ハラスメント予防対策、外国人雇用のアドバイスなど期待されることが増えています。顧問先様のエース社員が人事を担当し、採用や職場環境の整備に活躍しているケースも目立つようになりました。私たちもレベルアップをして、経営をサポートできる体制づくりをしたいと思います。

― 最後に、入社を希望している方にメッセージをお願いします

当社を希望するかどうかは別として社会保険労務士という仕事は追い風だと思います。働き方改革という言葉に象徴される新しい働き方への移行、社員を大切にする経営、少子化に伴う外国人の雇用問題、その他にも労務に関する課題はこれから大きくなっていきます。社会保険労務士が活躍する場面も増えます。ですから、職業として選択することは正解だと思います。
そして“自分が人事労務に関してどんな仕事をしたいのか”というビジョンは持っておくといいですよ。自分に合った会社選びの基準ができ、ミスマッチが減りますし、、その会社でやりたいことに近づけるはずです。ぜひ、一緒に仕事を通して成長をしましょう。